それでは黄金比とはどんな比率なのでしょう?簡単に説明しましょう(知っている人は黄金比の説明を読み飛ばしても構いません。)
黄金比とは大まかには1.1.6(5:8)の比率を指します。正確には1:(1+√5)/2=1:1.618......の比率を指します。
黄金比率は西洋では美と関係した比率として広く知られてきました。美術関連の本にしばしば出てくる例は、下図のようにクフ王のピラミッドの高さと横の比がおよそ1:1.6の黄金比、パルテノン神殿の縦横比が1:1.6の黄金比になっている等です。
こういった上図の事例等に対しては恣意的だとの批判もあります。確かに理系の人間からすれば「何このいいかげんな議論?」となります。しかしながら、前掲のアンケート結果が示すように、欧米人は縦横比1:1.6程度の黄金比に近い形を好む事も事実です。つまり、「縦横比は無関係で黄金比は全く関係ない」とまでは言えないのです。おそらく比較的細長い黄金比を好む欧米人が、様々な歴史的建造物の中から黄金比をもつ建造物を探し出したというのが実情でしょう。
黄金比を理解するために、身近な黄金比を紹介しましょう。
身近な黄金比は財布の中にあるカード類です。ですから身近な人に「黄金比ってなあに?」と聞かれたら財布からカードを取り出せばいいのです。他にもいろいろあります。探してみましょう。
2016.03.25 つづく
お星さまにも黄金比があります
まず、右の正五角形を見てみましょう。正五角形において図のように頂点を結ぶ線分を作ると、お星さまの形ができます。このお星さまの。短い線分の長さと長い線分の長さの比が黄金比1:1.6になっています。証明は相似の問題を解いた事のある高校1年以上の数学で出来ます。数学が得意な人はトライしてみましょう。
お星さまには沢山の黄金比が隠されています。右図は全て黄金比です。証明は高1数学で出来ます。数学が得意な人はトライしてみましょう。